
金属スクラップは大きく鉄くずと非鉄金属に分けられる
金属スクラップの種類は、大きく分けると鉄を主成分とする鉄くずと、鉄以外の金属を中心とする非鉄金属の2つです。建設現場や工場、住宅の片付けなどで発生する金属は見た目が似ていることもありますが、素材によって価値や処理方法が異なります。正しく分別できれば、リサイクルしやすくなるだけでなく、売却時の査定額がわかりやすくなる点もメリットです。
鉄くずには、建物の解体で出る鉄骨や鉄筋、機械部品、スチール製の棚、工具、ボルトなどがあります。一般的に磁石がつくものが多く、身近な場所で見つけやすい金属です。鉄は発生量が多いため、銅や真ちゅうなどと比べると単価が低めになる傾向がありますが、大量にまとめれば資源として十分な価値があります。また、厚みや形状、サビの程度、ほかの素材の付着状況によって分類が変わることもあります。
一方、非鉄金属には銅、アルミニウム、ステンレス、真ちゅう、鉛などが含まれます。非鉄金属は種類によって特徴が大きく異なり、鉄くずより高値で取引されるものも少なくありません。ただし、磁石だけですべてを判別することは難しいため、色や重さ、使用されていた場所なども確認する必要があります。わからない場合は無理に決めつけず、回収業者に相談するのが安全です。
代表的な非鉄金属スクラップの種類と特徴
非鉄金属のなかでも代表的なのが銅です。銅は赤みのある色が特徴で、電線、給湯器、配管、モーター、電気設備などに使われています。再利用の需要が高いため、金属スクラップの種類のなかでも比較的高い評価を受けやすい素材です。ただし、電線に被覆がついたままの場合や、ほかの金属が接続されている場合は、純度に応じて分類や価格が変わります。
アルミニウムは軽く、サビに強いことから、飲料缶、窓のサッシ、自動車部品、鍋、脚立など幅広い製品に使用されています。鉄と比べて軽いため、同じ大きさでも重量が少なくなりやすい点が特徴です。アルミサッシにガラスやゴム、ネジが残っていると、異物として扱われることがあります。できる範囲で分けておくと、査定がスムーズになります。
ステンレスはキッチン用品、流し台、手すり、設備部品などによく使われます。見た目は銀色ですが、成分によって磁石につくものとつかないものがあります。真ちゅうは黄色や金色に近い色合いで、水道の蛇口、バルブ、仏具、装飾金具などに多く使われる素材です。そのほか、鉛はバッテリーやおもりなどに使われていますが、取り扱いに注意が必要です。製品の状態によっては受け入れできない場合があるため、事前確認が欠かせません。
種類別に分別するときの注意点と確認方法
金属スクラップを分別するときは、まず鉄、銅、アルミニウム、ステンレス、真ちゅうなど、わかる範囲で種類ごとに分けます。異なる金属が混ざったままだと、低い単価の品目としてまとめて査定される可能性があります。金属以外の木材、プラスチック、ゴム、ガラス、土、油なども、可能な範囲で取り除いておくとよいでしょう。ただし、危険を伴う分解まで行う必要はありません。
確認方法として使いやすいのが磁石です。磁石が強くつく場合は鉄である可能性が高く、つかない場合はアルミニウムや銅、真ちゅう、一部のステンレスなどが考えられます。次に、色や重さを確認します。銅は赤茶色、真ちゅうは黄みのある色、アルミニウムは銀色で比較的軽いという特徴があります。ただし、表面の塗装や汚れによって見分けにくい場合もあるため、外見だけで断定するのは避けましょう。
エアコン、冷蔵庫、給湯器、バッテリー、ガスボンベ、消火器などは、金属が含まれていても通常の金属スクラップと同じように扱えないことがあります。法律や安全上のルールにより、専門的な処理が必要な製品もあります。切断や焼却で金属を取り出そうとすると、けがや有害物質の発生につながるため危険です。品目名や写真、数量を業者へ伝え、受け入れ条件を確認してから持ち込むことが、正しく安全に処分するための基本です。
